白目の一部がシミのように見える「瞼裂斑(けんれつはん)」有病率が約 6 割
「眼のシミ」のような“瞼裂斑(けんれつはん)”は、見た目にも、眼の不快症状にも影響する身近な眼疾患 瞼裂斑のない眼との比較
  紫外線の影響で白目の一部がシミのように黄色く濁り、盛り上がる“瞼裂斑(けんれつはん)”。今回の検診では、日常生活での紫外線被曝量が比較的少ないと考えられる都市部のオフィスワーカーでも、約 6 割にこの“瞼裂斑(けんれつはん)”が認められました。
“瞼裂斑(けんれつはん)”は失明につながる深刻な疾患ではなく、軽度な場合は自覚症状が無いことも多いためあまり知られていませんが、見た目の問題だけでなく、進行すると充血やドライアイの原因になることもある眼疾患です。
さらに、肌のシミと同ジように将来的に顕在化する可能性のある「眼の隠れジミ」ともいえる初期変化が認められる人も含めると、約8 割という非常に高い有病率であることがわかりました。“瞼裂斑(けんれつはん)” は、認知度が低い一方で、実は身近な眼疾患であるという認識を持つ必要があるでしょう。「眼の隠れジミ」を顕在化させないためにも、そして既に発症している「眼のシミ」を悪化させないためにも、早い時期からの正しい紫外線対策が求められます。
眼の紫外線対策における「UV カットコンタクトレンズ」の役割
  “瞼裂斑(けんれつはん)”の発症と、メガネやコンタクトレンズの使用状況を分析したところ、メガネが“瞼裂斑(けんれつはん)”の予防に有効であることが分かりました。また、発症位置の傾向を視力矯正方法の違いで分析すると、「UVカットコンタクトレンズ」装用者では、そうでない受診者に比べて、黒眼と白目の境目より離れた位置に発症する割合が高かったことは新たな発見でした。「UVカットコンタクトレンズ」が覆っていると思わる部分に“瞼裂斑(けんれつはん)”ができていないことから、眼の紫外線対策における「UVカットコンタクトレンズ」の一定の役割が実証されたと考えられます。黒目と白目の境目部分は横からの太陽光による被曝量が多いことやコロネオ現象(※)のために、紫外線のダメージを受けやすい部分と言えます。この部分をダメージから守ることは、“瞼裂斑(けんれつはん)”の発症面積以外にも、結膜(白目)の一部が異常増殖して角膜(黒目)に伸びてくる“翼状片”発症のリスク軽減につながると考えられます。
正しい眼の紫外線対策は、「サングラス+帽子+UVカットコンタクトレンズ」の3点セット!
  うす曇りであっても、紫外線は晴れの日の80%以上であることが多く、屋外にいる時は常に眼の紫外線対策をしてください。眼に入ってくる紫外線対策には、帽子やサングラス、UVカットコンタクトレンズの併用が有用です。
サングラス単独の場合、コロネオ現象によってサングラスと顔の隙間から入り込んだ紫外線が眼に吸収されてしまい、結果的に正面からの紫外線よりも強いダメージを与える可能性があります。また、レンズの色が濃いタイプの場合、視界が暗くなることで瞳孔が開き、結果として眼内に紫外線が入りやすくなる可能性もあります。
視力を矯正している方には、角膜(黒目)と結膜(白目)の一部をカバーすることができる「UVカットコンタクトレンズ」の使用が対策の一つに挙げられますが、結膜(白目)の全てはカバーされないので、サングラスの併用が有用です。
“瞼裂斑(けんれつはん)”有病率は約6割。潜在的な「眼の隠れジミ」も含めると約8割にのぼる! 装用者の“瞼裂斑(けんれつはん)”に見られたUVカットコンタクトレンズの果たす役割とは!? 受診者へのアンケート結果より
“瞼裂斑(けんれつはん)”有病率は約6割。潜在的なものも含めると約8割にのぼる!
紫外線の影響で白目の一部がシミのように黄色く濁り、盛り上がる“瞼裂斑(けんれつはん)”の症状が受診者の57.4%に認められました。一般的に“瞼裂斑(けんれつはん)”は年齢が上がるほど有病率が高くなる傾向にありますが、20代でも42.3%、30代では56.6%と若い世代でも半数近くが発症していることが明らかとなりました。さらに、特殊な光を当てて撮影する写真診断の結果、“瞼裂斑(けんれつはん)”の初期変化が疑われる潜在的なものもあわせると、実に82.0%に症状が確認されました。
「眼のシミ」のような症状が出る“瞼裂斑(けんれつはん)”の有病率 「眼の隠れジミ」ともいえる“瞼裂斑(けんれつはん)”初期変化の有病率